里村工務店ブログ

内外装の左官仕上げ、いわゆる「塗り壁」は施工の煩雑さから敬遠されてきたのですが、
最近では自然素材の見直しや、凹凸のある風合いで人気が出てきています。
弊社でよく使う塗り壁は、内装は汚れのふける塗り壁材、外壁には漆喰。
(その他の素材でももちろん施工可能。)

そして、外壁について言えば、通気工法を採用しています。
木材は乾燥状態を保てば良好な状態が続き耐久性が向上。
そのために、乾燥状態を保つ手段として外壁にたまってしまう湿気を
屋根上へ逃す事が出来るよう、通気層をつくります。
万一外部から水が入ったとしても通気層の防水紙により壁内に水が浸入することを
防ぐこともできます。

以前は通気工法が無く、屋根下地の黒いシートを躯体に施工してその上から直接
施工する方法でした。躯体と外壁の間に空気層がないので結露で壁が
黒くかびる事があったり、ひび割れたとき直にそこから水が入って雨漏りになる
事が多々あったようです。

こういった理由で弊社では以前は塗り壁外壁はやっていなかったのですが
通気工法を採用することによって最近では趣のある塗り壁をお勧めしています。
あと、サイディングはコーキングのメンテナンスが7~10年に一度必要となってくるのですが、
塗り壁はコーキングはもちろんしませんのでそういった点からもお勧めです。

サイディングでは比較的施工が容易な通気工法ですが、施工が煩雑になる塗り壁の
外壁はまだまだ一般的ではないようです。